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鯉川なつえが倒れた理由は？
あの当時の状況を鯉川なつえさんが次のように
語っています。
スタート時の天候は曇り
気温28・５度、湿度86％。
通常の練習環境と大差はなかったが
いざスタートして道路上に出ると
もわっとした熱気に包まれ
とても息苦しさを感じた。
レースは超スローペースで進み
調子の良い私は15㌔過ぎから
ペースアップして独走態勢になった。
ちょうどその時スコールのような
雨が降ったかと思うと
すぐに日が照りだし
コース上はまるでサウナのように。
中間点での気温は29度、
湿度92％となった。
湿度が高く
皮膚の水分が全く蒸発しない。
「沿道の人からタオルを借りたら
失格になるのだろうか」
と真剣に悩みながら30㌔の給水を
取ったのを覚えている。
私の記憶はここまでしかない。
32㌔からフラフラになり
39㌔で棄権していた。
昔って熱中症に対する理解がなかったために
運動中は水分を取るなだとか
そういった間違った風習がありましたよね？
中学の部活動でそのようなことを
言われた記憶があります。
今でこそそんなことを言われたら
虐待だの何だので大騒ぎですが
昔はそれが普通でした。
フルマラソンでは水分補給がありますが
当時の気候条件をみると
湿度が高く気温も高い。
汗で体温が下がる理由は
汗が蒸発するときに体温を奪うからです。
気温29度、湿度92％もの状態だと
暑くて汗をかくけれど湿度が高いから
汗が蒸発が出来ないので
どんどん熱が体にこもる一方です。
となると後は熱中症に向かってまっしぐらです。
熱中症で倒れたその後は？
熱中症という概念が当時にはありませんでした。
そのため、間違った治療をされると
死んでしまうという危険性があったのです。
鯉川なつえさんもその状態にありましたが
救急搬送された先に熱中症に理解ある
アメリカのドクターがいたことで
九死に一生を得ています。
日本人ドクターが指示したのは酸素吸入。
アメリカ人ドクターが指示したのは
ウエアを脱がし全身を氷を使って
体温を下げるということでした。
アイスマッサージをしたことで
20分後には意識が戻り次の日には退院が出来ました。
この時、日本人医師しかいなかったら
鯉川なつえさんには現在がなかったと思います。
鯉川なつえの現在は？
鯉川なつえさんは26歳で現役を引退しています。
理由は所属していた三田工業が
倒産したことにより陸上部が廃部になったことでした。
こればっかりは鯉川なつえさんには
どうしようもない出来事ですよね。
鯉川なつえさんは
順天堂大学スポーツ健康科学部先任准教授でもあり
順天堂大学陸上部女子監督をされています。
研究者でもある鯉川なつえさんは
女性アスリートがどうすれば
自然な形で活躍できるのかということを
研究されてます。
- 女性特有の身体生理的課題（月経）を理解した上でのトレーニング。
- 心理社会的課題、女性はメンタルが弱いという事を理解したうえで指導
- 組織環境的課題、妊娠、出産を経ても競技が出来るように環境を整える。
といった女性ならではの視点で研究されています。
間違ったトレーニング方法で
選手生命を縮めないように研究を行い
指導をしているようです。
鯉川なつえがマラソンで消えた天才！いつの大会で倒れた理由は？経歴、成績、現在は？のまとめ
今回は次のようにまとめてみました。
・鯉川なつえがマラソンで消えた天才！
・鯉川なつえはいつの大会で倒れた理由は？
鯉川なつえの経歴、成績は？
衝撃動画、倒れたレースはいつ？
鯉川なつえが倒れた理由は？
熱中症で倒れたその後は？
・鯉川なつえの現在は？
などを順にみてきました。
20年前1995年のユニバーシアード福岡大会の
映像が番組中でも流れたと思いますが、
とても衝撃的なものです。
熱中症って本当に怖いですね。
現在は女性アスリート選手の研究を
おこなわれているようで、
そちらもとても興味深いです。
今後も鯉川なつえさんを
応援していきたいと思います。
最期までお読みいただき
ありがとうございました。